猫と鼠のぬいぐるみを作る
青レンザの堀川宏幸さんは、油絵の画家だが、目の病気で 細かい絵を描くのがままならなくなっていた。 そこで、自分のテーマである日本の原風景を写真に撮る フォトアーティストとして活動していた。 私のぬいぐるみに出合った時、自分の目指していた世界が、...
堀川宏幸さんとの出会い3
24年ぶりの大雪が奈良に降った2014年2月14日。 全く同じルートを撮影していたことがきっかけで 知り合ったのが、青レンザの堀川宏幸さんだった。 どこかにレンゲ畑はありませんかと聞いたことがきっかけで、 会話がはずみ、会う約束をした。 それが2014年の4月8日だった。...
堀川宏幸さんとの出会い2
同じ日に、同じルートで、雪の撮影をしていた堀川さん。 2月にネット上で知り合ってから、頻繁に「いいね」をしたり、 短いコメントを交わすようになった。 桜が終わり、レンゲの花が咲く季節になっていた。 私は、見渡す限り真っ赤なレンゲ畑がもう一度見たくて 仕方がなかった。...
堀川宏幸さんとの出会い1
2014年2月14日。 奈良に24年ぶりに大雪が降った。 めずらしい奈良の雪景色を撮影できる絶好のチャンスである。 この日を逃してなるものかと、私はぬいぐるみとカメラを抱えて出かけた。 この日撮った写真を見直すと、 垂仁天皇陵、唐招提寺、薬師寺、平城京、興福寺、猿沢池、浮見...
目標を達成
2014年。 年が明けてから、私の人生の歯車が勢いよく回り始めた。 あまりにも早く回転するので、そのスピードについていくのがやっとだった。 1月に朝日新聞社の方から取材の依頼が来た。 委託販売店で、私の十一面観音パンダを見て、...
ブランドを立ち上げる
仏像をテーマに、ぬいぐるみを作ると決めた。 長年パンダ商品を扱ってきたため、どうもパンダから自分を切り離せない。 なので、パンダをモチーフにすることにした。 大仏ポーズをとるパンダ。 ぽてっとしたお腹にたれ目のパンダは愛らしさでいっぱいだ。...
目標さがし
4月8日に日本に帰って、すぐに目標を立てた。 ・9月に自分のブランドを立ち上げる ・マスコミに紹介される ・百貨店で販売をする これは、すべて上海でかなえてきたことだった。 日本でもやらなければ! ライバルの少なかった上海とは土壌が違う。...
日本でゼロからのスタート
日本に帰るにあたって、仕事の整理を始めた。 長年の夢をかなえ、育ててきた自分のブランド。 こつこつを築き上げてきた自分のお店。 二十四時間仕事のことだけを考えていた。 仕事が楽しくて楽しくてしかたなかった。 自分がそれを手放すということは、皮膚をはがすような痛みだった。...
日本に帰る
2013年4月8日。 私は12年半住んでいた上海を離れ、ふる里の奈良に帰ってきた。 日本にどうしても帰らなければならない。 そんなわけのわからない衝動にかられたのは いったい何故だったのか。 今でもわからない。 姉からときどき届くメールで、日々悪化する両親の様子を聞いていた...