satokoさんとの出会い1
赤レンザのsatokoさんと知り合ったのは、2015年。
facebookがきっかけだった。
私がアップした大仏パンダを気に入って
いただき、注文をもらった。
その時、satokoさんが東京在住のシンガー
ソングライターであることを知った。
それから数か月経ったある日。
実家の大阪に帰省していたsatokoさん。
4月8日に、母と奈良の薬師寺に行くので、
会いませんかと誘われた。
4月8日は御釈迦様の誕生日。
雨の降る薬師寺では、お花祭りが行われていた。
satokoさんとお母様と境内で待ち合わせ。
はじめてお会いしたのに、どこか懐かしさを
感じたのは、satokoさんが、亡くなった
私の姉に似ていたからだろうか。
雨がそぼ降る中、寒さの残る御堂で、3人でいただいた
あたたかい甘茶が、冷えた身体に染み渡った。
satokoさんは、2005年に白血病と子宮頚癌の宣告を受ける。
死に直面するも、歌うことに希望を見い出したことで
奇跡的に完治。その後、がんを語り合える場
として参加型ワークショップコンサートを主宰。
長期入院のこども病棟で演奏をするなど日本全国を回っている。
この時、satokoさんから、
「レンゲさんといっしょにトーク&ライブがしたい」
と言われた。
お互いの伝えたいメッセージの波動がたぶん
合致したのだろう。私は、ただのぬいぐるみ作家である。
そんなことはとても実現できるとは思えなかったので
「そう、できたらいいですね」
とお答えして、そのまま別れた。
それが、2015年4月8日に起きた出来事だ。