satokoさんとの出会い3
ライブの帰り道、satokoさんのお母さまが、
ふと、satokoさんが赤ちゃんの時に見た
不思議な夢のことを思い出した。
夢枕に仏さまが現れたそうで、
仏さまの左右の掌の上にも一人ずつ仏さまが
立っていたのだとか。
あれは、何か意味が?
そんなことを思い出しながらの翌朝。
お母さまが、私の作品展で展示している
「猫と鼠の御伽草紙」がどうしても気になる。
読めなかったのが心残りというので、
翌日も、お二人でもう一度、作品展を見に
来てくださった。
そこで、ふたりとも物語を読んでびっくり。
というのも、猫のオジロベエの夢枕に、仏さまが立った
ところから、お話が始まるのだから。
そこで、satokoさんが、いきなり鞄から
真琴を取り出し、音を奏ではじめた。
そして、物語を声に出して読むと、まるで猫と鼠が
展示台の上からむっくり起き上がり、
歩き出したようで、鳥肌が立った。
これをライブでやろう!
こうして、ライブをすると決めたこの日から、
さらに、新しいメンバーが現れた。