堀川宏幸さんとの出会い3
24年ぶりの大雪が奈良に降った2014年2月14日。
全く同じルートを撮影していたことがきっかけで
知り合ったのが、青レンザの堀川宏幸さんだった。
どこかにレンゲ畑はありませんかと聞いたことがきっかけで、
会話がはずみ、会う約束をした。
それが2014年の4月8日だった。
話しているうちに、
次々と私達二人に不思議な偶然の一致があることに
気が付いた。
まず、最初に驚いたのが2人の境遇の相似。
私は9歳年上の夫と平成3年3月3日に結婚。
堀川さんは9歳年下の妻と平成3年3月30日に結婚。
私の夫は2度目の結婚で子供がいたので、
私との間にはもう子供はいらないと、
私は子供をもつことができなかった。
驚いたことに、堀川さんも
奥さんが2度目の結婚で、私と全く同じ理由で
子供をもてなかったそう。
そして、離婚時期もほぼ同じ9年後。
それが、最初にわかった不思議な一致だった。
そのあと、二度目に会った時に、またレンゲ畑の
話になった。そして何気無く
「実は私、奈良で生まれたんじゃないんです」
と、出身地の場所を言ったところ、
堀川さんが声をあげて
「僕もそこの生まれです」というではないか。
なんと、彼の生家と私の生家は目と鼻の先。
同じ幼稚園に通っていただった。
そこで、はっと気づいた。
私たちが見ていたレンゲ畑は、全く同じ場所だったと。
これだけでもすごいと思うところだが、
2人の偶然の一致は、これだけで終わらなかった。
堀川さんは子供の頃、大好きだった本があり、
その本に出てくる明美ちゃんという女の子と、
いつか大きくなったら野山を駆け回るんだと夢見ていた。
そして、私の本名が明美だと知って、震えたらしい。
その時、すでに、いっしょにぬいぐるみ写真を撮りに
野山を駆け回っていたのだから。
他にも彼が、自分の日本の原風景の大元になって
いる本を見せてくれたら、私も子供の頃から愛読していた本だったりと、
ここに書きあげられないほど、たくさんの一致が発覚した。
堀川さんとは、あまりに不思議な出会いだった。