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お里と沢市のぬいぐるみを作ります

  壷阪寺のご住職からご依頼いただき、お寺に三百年以上も昔から伝承されている「壺坂霊験記」を、ぬいぐるみ物語にリメイクさせていただくことになりました。 盲目の沢市とその妻、お里の夫婦愛を描いた「壺坂霊験記」は、観音様の霊験により奇跡が起きて沢市の目が開眼するというお話です。明治時代になって、浄瑠璃や歌舞伎、講談、浪曲の演目にもなり、今も上演されていますので、ご存じの方も多いと思います。

  ファンも多いこの物語を、ぬいぐるみで表現することはとても難しいと、最初は躊躇しました。でも、私の父は全盲で、姉も白杖が必要な弱視です。目の病についての個人的な思いも重なって、自分にこの依頼が来たのも何かの縁かも知れないと、ありがたく引き受けさせていただくことにしました。

  来年、パフォーマンスグループ「五蓮座」で絵本読み語りライブを上演することを目下の目標にしております。 ここでは、ぬいぐるみ制作の様子を、順を追ってアップしていこうと思います。



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