「雀の発心」自費出版文化賞入選!
「雀の発心」絵巻物が、第20回自費出版文化賞のグラフィック部門に入選を果たし、東京にて表彰式が行われました。
「雀の発心」は、室町時代に書かれた絵巻物のお話を元に、絵本作家の堀川宏幸が「仏教説話キサーゴータミーの物語」を織り交ぜて、新しい作品にしたものです。
原作では鳥たちが和歌を詠みますが、俳人の倉橋みどりによる五七五七七の短詩で、現代人にもわかりやすいお話にしました。
野原レンゲがさまざまな鳥のぬいぐるみを作成。フォトアーティストでもある堀川宏幸の作った世界観の絵に食い込むように、書家桃蹊の墨文字が攻めていく。そこに俳人の思いも加わり、4人で納得がいくまででせめぎあいを繰り返し、この絵巻物が出来上がりました。それぞれのアーティストが意見を交わすことで作品がより輝きを増す。新しいものが芽生える。そんな喜びを何度も味あわせてくれた作品です。